流山女性殺害事件

1997年05月19日月曜日

流山女性殺害事件(ながれやまじょせいさつがいじけん)とは、1997年5月に千葉県流山市鰭ヶ崎で発生した殺人事件。
関連した誤認逮捕事件が起きる。
2012年1月に犯人が発覚する。


概要
殺人事件
1997年5月19日午後2時半ごろ、流山市鰭ヶ崎のマンションの3階で、背中を刺された24歳女性の遺体が自宅で発見された。
後に、事件直後に被害者女性のキャッシュカードで男性が現金20万円を引き出していることが、防犯カメラにて判明する。
誤認逮捕
被害者がパジャマ姿で争った形跡が見られないことより、顔見知りの犯行が疑われ、被害者の祖母(当時80歳)および姉夫婦(当時28歳姉と当時27歳義兄)が任意捜査を受けた後、同年6月に逮捕されることとなる。
被害者の祖母に対して熾烈な取調べがなされたことが、後にマスコミに明らかになる。
祖母から「自供が得られた」とされている表現が散見される。
ATMで被害者の口座から現金を引き出していた男は義兄と身長が異なっていたが(警察は「3人以外の共犯者」と考えていた)、物的証拠がなく、容疑を認めていた祖母が起訴直前に否認に転じた。
千葉地方検察庁は処分保留で逮捕された3人を7月に釈放し、翌年1998年1月に、「嫌疑不十分」の不起訴処分としている。
なお、真犯人が判明した後の2012年2月8日付けで、3人に対しては「嫌疑なし」の不起訴処分に訂正した。
2012年1月18日、千葉県警察は、誤認逮捕であったことを認め、存命の姉夫婦に謝罪する。
高齢である祖母は、2010年に死亡していた。
特別捜査班の捜査及び被疑者の逮捕
2011年、千葉県警察でこの事件に対して、専従捜査班が組織される。 
防犯設備の不足した油断の多いビルの最上階の部屋を狙って強盗してカードを奪うという点で類似の強盗事件で服役していた男の存在が浮上。
流山事件における現場の遺留物のDNAがこの男の物と一致していたことが判明する。
類似の強盗事件は1999年における柏市で起きた強盗殺人未遂・放火事件であり、男はこの事件で懲役15年で宮城刑務所に服役していた。
この事件で男は、被害者に対して包丁を突きつけながら「動くな。
俺は1人殺しているから、殺すことは何とも思っていない」と脅していたが、当時の捜査では流山女性殺人事件と結び付けられることはなかった。
2012年1月16日より、千葉刑務所に移送となる。
2012年1月18日、この人物(この時32歳)は流山女性殺害事件の被疑者として逮捕される。被疑者は流山の殺人事件当時は17歳だったため少年法により多くの報道機関で匿名報道となっているが、一部の報道機関では20歳時の1999年の強盗殺人未遂・放火事件で実名報道されていたことから流山殺人事件でも実名報道となっている。
2012年2月8日付けで、千葉地方検察庁は被疑者を起訴した。
2012年11月より千葉地裁で裁判員裁判が開かれた。
被告人は事件を大筋で認めつつも殺意を認めず殺人罪について否認した。
検察は懲役15年を求刑した。
2001年4月1日以降に施行された改正少年法では18歳未満でも刑を緩和せず無期懲役判決を出すことができるが、1997年の事件のため、当時の少年法の規定では、18歳未満に無期懲役を言い渡すときは、懲役15年までの有期懲役に緩和するとなっていた。
千葉地裁は「殺意を否定する被告の弁解は信用できない」として殺意を認定し、「無期懲役を選択し、当時の少年法の上限である懲役15年が相当」として刑の上限である懲役15年を言い渡した。
2013年7月に控訴棄却。
2014年2月に上告が棄却され、確定した。

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